松平(まつだいら)城

2016年4月11日撮影


◆別名:

郷敷城

 

◆所在:

豊田市松平町三斗蒔

 

◆交通:

豊田市中心部より国道301号線を東に進み、大給城跡近辺を抜けて松平郷へと入ると、道路北側に駐車場が有る。

駐車場の東側丘陵部が城跡とななっいる。

 

◆歴史:

徳川家康の始祖である松平家の本地に存在する城。

室町期に遊行僧であった徳阿弥は、この地の土豪、松平信重の婿養子となって親氏と名乗って松平城を築いて本拠地とし、嫡男の泰親(兄弟説も有)と共に、周囲の豪族達を滅ぼしながら勢力を拡大。戦国大名松平氏の基礎を築いていったとされる。

 

泰親は岡崎城の北側に位置する要所に岩津城を築き、新たな本拠地とすると共に、長男の信広を松平城へ入れ、次男の信光を岩津城に配した。その後、信広の子孫は松平郷を世襲し松平郷松平家を名乗り、石高は400石余りながらも特別な格式をもって幕府に迎え入れらたと伝わる。

 

◆現在:

国道301号線の北側に松平郷駐車場が有り、その北東側の高台が城跡である。

城跡の北側には登城道が整備されており、本郭を中心に四郭までが比較的良好に残されている。

中世城郭のため石垣などはないが、戦国期に改修されたと思われる堀切や櫓台なども見る事ができる。 


城の西端に作られた櫓台。

現在は木に覆われているが、切り払えばかなりの見通しが利く高さである。


四郭から井戸へと通じる道は切通しのような形式になっている。

写真左側の竪堀上部が二郭となる。


三郭は四郭と井戸を繋ぐ道の上部に築かれた郭。

二郭とは土橋で繋がっている。

 


二郭から主郭を見上げる。