桜(さくら)城

2015年12月14日撮影


◆別名:

佐久良城 : 挙母城 : 衣城

 

◆所在:

豊田市元城町

 

◆交通:

 

◆歴史:

徳川幕府成立当初、挙母地区は岡崎藩主である田中吉政が治めていたが、慶長9年(1604年)に三宅康長が挙母1万石で入封して挙母藩が成立した。

 

三宅氏は梅坪城を本拠としていた豪族で、徳川家康に従って関東へ移封となり武蔵国5000石の領地を得ていたが、これまでの武功を認められて、5000石の加増を受けて、先祖の地に程近い挙母へと戻ってきた事になる。

 

康長は当初挙母地区支配の象徴である金谷城へと入城したが、損傷が激しい部分が多い上に矢作川からも遠かったため、川沿いに陣屋を築き(当時三宅氏は城持ち大名ではなかった)挙母地区を支配していた。

 

寛延2年(1749年)に内藤氏が入封すると、これまでの陣屋を改修して桜城を築いたが、明和4年(1767年)に起こった矢作川の洪水で城の一部を流出。その後も度重なる洪水のため、工事を断念して新たに七州城を築く事になった。

 

◆現在:

NTT豊田ビルの北側に桜城址公園があり、園内には隅櫓が保存されている。